コラム COLUMN
歯周病が原因に?歯周病と関係が深い全身の病気について
こんにちは。
府中市の歯医者【つばさ府中駅前歯科】です。
「歯周病」と聞くとお口だけの病気だと思っていませんか?
歯を失う原因ナンバーワンの歯周病は、成人の約8割がかかっているとされている国民病でもあります。
そんな歯周病が全身疾患も引き起こすことがわかってきました。
心臓や脳など全身疾患の原因は歯周病?
これらの病気は歯周病が原因の可能性があります。
- 心筋梗塞などの心疾患
- 脳梗塞などの脳疾患
- 糖尿病
- 誤嚥性肺炎
- 低体重児出産
- 早産
- 認知症
まさか、歯周病が全身疾患の原因になるなんて思いもしませんよね。
しかし、歯周病で歯ぐきに炎症が起きると、歯ぐきの中の血管に歯周病菌が入り込み全身を巡ることが原因で、全身疾患の引き金になります。
歯周病菌の出す毒素は、血管の内側にのり状のかたまりを作るため、血流が悪くなったり血管がふさがったりして動脈硬化を引き起こします。
これが心臓で起こると心筋梗塞や狭心症、脳で起こると脳梗塞となり、最悪の場合死に至る場合もあります。
糖尿病は、日本で患者が2210万人いるとされる生活習慣病の一つです。
(出典:2019国民健康・栄養調査 糖尿病に関する状況より‐厚生労働省)
歯周病の毒素は、血糖値を下げるインスリンを阻害することがわかっています。
そのため、歯周病の治療をすることは、糖尿病の改善にも非常に効果的です。
妊娠中の方は、ホルモンバランスが崩れて歯ぐきが腫れたり、つわりで歯が磨けなかったりすることでしょう。
母体と赤ちゃんは密接につながっているので、歯周病になると早産や低体重児のリスクがあります。
安定期に入り、身体を動かせるようになったら歯科検診やクリーニングを受けましょう。
また、歯周病で食べものを噛むことができないと、脳に刺激がいかず、認知症になる可能性が高くなります。
さらに、歯周病は認知症の中でも多い「アルツハイマー型認知症」のリスクを高めます。
アルツハイマー型認知症は、通常は排出されるはずのアミロイドβというタンパク質が、脳に蓄積されることで発症します。
歯周病菌はアミロイドβを促進・蓄積することが明らかになり、歯周病を予防することは、認知症を予防し、健康に過ごすためにも大切です。
(出典:九州大学‐歯周病によるアルツハイマー型認知症関与を解明する新しい発見)
歯周病の予防・治療で全身を健康に!
歯周病は、年齢問わず誰しもがかかる可能性がある病気です。
お口がネバネバする、舌で歯を触るとざらつくといった経験はありませんか?
これは歯垢(プラーク)といい、この歯垢の中に歯周病菌がたくさん潜んでいます。
毎日の歯磨きはもちろん大切ですが、歯ブラシで取りきることのできない細菌の膜を専用の機械で除去することが歯周病のリスクを減らすカギです。
お口もスッキリ爽快になり、歯周病のリスクも減らせるので、歯科のクリーニングを受けましょう。
府中市の歯医者【つばさ府中駅前歯科】は、予防やクリーニングなどのメンテナンスにも力を入れています。
お口の健康のために予防ケアをし、生涯健康でいられるようサポートさせていただきます。
歯周病の予防が気になる方は、お気軽にご相談ください。
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